マラセブ・マラセキュアシャンプーとノルバサンシャンプー・薬用酢酸クロルヘキシジンシャンプーの違い
犬専用のものと、子犬から猫まで使用できるシャンプーの2種類「動物用医薬品」と「動物用医薬部外品」に分けられ、それぞれ生産国が海外と日本に分けられます。
犬専用:「マラセブ」「マラセキュアシャンプー」
マラセチア皮膚炎に特化した犬専用のシャンプーで成分(量)は同じ生産国のみ違います。
「動物用医薬品」
マラセブ:オーストラリア
マラセキュアシャンプー:日本
子犬~猫:「ノルバサンシャンプー0.5」「薬用酢酸クロルヘキシジンシャンプー」
皮膚や器具の消毒等、高濃度で利用するとマラセチア(真菌)にも有効性を発揮します。成分(量)は同じ生産国のみ違います。
「動物用医薬部外品」
ノルバサンシャンプー0.5:アメリカ
薬用酢酸クロルヘキシジンシャンプー:日本
各薬用シャンプーの主な違いを分かりやすく表にまとめました。
製品名 | ・マラセブ ・マラセキュアシャンプー | ・ノルバサンシャンプー0.5 ・薬用酢酸クロルヘキシジンシャンプー |
---|---|---|
効果 | マラセチア皮膚炎(脂漏症皮膚炎) | 皮膚・被毛の洗浄及び殺菌消臭 |
使用対象 | 犬 | 犬、猫 (皮膚や被毛に優しい低刺激タイプなので、子犬や猫、敏感肌や乾燥肌の動物にも使用可能) |
成分 | ・ミコナゾール硝酸塩2% ・クロルヘキシジングルコン酸塩2% マラセチア(真菌)とブドウ球菌(細菌)を殺菌する成分を配合 | ・クロルヘキシジン酢酸塩0.5% ブドウ球菌等の「細菌」に優れた有効性を示す殺菌成分 |
特徴 | 特別に調整された低刺激性界面活性剤の力で菌増殖の原因となる過剰な皮脂分や汚れを効果的に洗い流します。 | 皮膚や器具の消毒等、医療の分野で安全性の高い消毒成分として汎用されています。高濃度で利用するとマラセチア(真菌)にも有効性を発揮することが知られています。 |
使用上の注意 | 眼や粘膜面への使用を避ける。 泡を大量に舐めたり吸い込んだりすると胃腸や呼吸器官に炎症を起こす場合があります。 継続使用は4週間8回を超えて使用しない。3日以上開けること。 | 眼や粘膜面への使用を避ける。 泡を大量に舐めたり吸い込んだりすると胃腸や呼吸器官に炎症を起こす場合があります。 使用頻度は健康体で月1~2回程度を目安。 皮膚状態が気になる場合でも3日以上は開けましょう。 |
効能効果 | マラセチア皮膚炎の治療、かゆみや炎症の軽減効果 | 皮膚病の治療、皮膚を清潔に保ち再発を防ぐ効果 |
製造国 | マラセブ:オーストラリア マラセキュアシャンプー:日本 | ノルバサンシャンプー0.5:アメリカ 薬用酢酸クロルヘキシジンシャンプー:日本 |
保管 | 直射日光や高温多湿を避ける | 直射日光や高温多湿を避ける |
承認取得 | 「動物用医薬品」 農林水産省の承認を取得している | 「動物用医薬部外品」 (作用が医薬品に比べて穏やかなもの) 農林水産省の承認を取得している |
今回紹介したシャンプーは、獣医師によって処方されることが一般的です。
皮膚状態が悪化している場合は、ご自身で判断せず専門家の診察を受け正しい用法用量を守りましょう。
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マラセブシャンプーにはジェネリックもあります。
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シャンプーの正しい使用方法と順番
ペットの健康と清潔を維持するため正しい使用方法と順番で効果的な洗浄とケアをしましょう。
ブラッシング
シャンプーを始める前に、ペットの毛並みをブラシやコームでしっかりとブラッシングしましょう。特に耳の後ろ・ワキ・内股・つま先・お尻・顔・お腹を丁寧に。洗浄後の毛玉を防ぎ、絡まりや汚れが取り除かれ、シャンプーの浸透と効果が向上します。
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濡らす
ぬるま湯を使ってペットの全身を十分に濡らします。特にお尻や足から始めて徐々に全身を濡らすことで、ペットが驚かないように注意しましょう。
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シャンプーを泡立てる
シャンプーの適量を確認します。薬用シャンプーは泡立ちにくいため先にスポンジを使い泡立たせておくと良いでしょう。
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洗う
体全体にまんべんなく馴染ませます。特に皮膚炎などの症状がある場合は、症状の重い部分から地肌を優しくマッサージするようになじませます。症状のあるところを部分的に洗うだけでも効果的です。お尻周り・ワキ・内股・口周りは、雑菌がたまりやすいので丁寧に洗ってください。こすり過ぎると皮膚を傷つけてしまうので、注意しましょう。
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薬用シャンプーの浸透
薬剤を皮膚に浸透させるために時間を置きます。マラセブ・マラセキュアシャンプーは10分間、ノルバサンシャンプー・クロルヘキシジンシャンプーは5分間程度浸透させてください。この間、ペットが泡を舐めたりシャンプーが目に入らないように注意しましょう。
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すすぎ
シャンプーを十分に洗い流すために、ぬるま湯や水で丁寧に全身をすすぎます。シャンプー剤が残らないよう特に耳の後ろ、ワキ、内股、つま先、お尻、顔、お腹などの細かい部分に注意深く丁寧に洗い流しましょう。
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コンディショナーを使用する場合
洗い流すタイプのコンディショナーを使用する場合は、シャンプー後に水を切った被毛に少量ずつ手にとって伸ばしてから皮膚と被毛を優しくマッサージするよう塗布し、10分程度時間を置いてから十分に洗い流しましょう。
乾燥
軽く水気を切り、タオルドライを中心に出来るだけ優しく皮膚を擦らないように気をつけましょう。ドライヤーを使用する場合は適切な温度と距離を保ちながら、皮膚が温まりすぎないよう乾燥させます。乾かし過ぎはかゆみの原因になることがありますので、注意しましょう。
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シャンプーの使用方法と順番を正しく守ることで、ペットの清潔さと健康を維持することができます。ブラッシングから始め、濡らし、シャンプー、洗い流し、乾燥までのステップを丁寧に行いましょう。特に薬用シャンプーを使用する場合は、指示に従い時間を守ることが重要です。
また、掻きむしりや傷舐めによる症状の悪化を防ぐ保護服の併用もおすすめです。
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