よく吐くのは猫?犬は毛玉を吐かない?
猫がよく吐くという話を聞いたことがあるかもしれません。それに対して、犬はあまり吐かないというイメージがあります。これは本当にそうなのでしょうか?そして、猫が吐く原因の一つとしてよく挙げられる「毛玉」。犬は毛玉を吐かないのでしょうか?また、ペットの健康をサポートする製品として「ラキサトーン」がありますが、これは一体何なのでしょうか?本記事ではこれらの疑問について詳しく解説します。
猫がよく吐くのはなぜ?
猫と一緒に暮らしていると、猫がよく吐くことに気づくかもしれません。ゲッゲッと苦しそうな声を出して吐く姿を見ると、家族として心配になりますが、実は猫はもともとよく吐く動物なのです。
猫は自己清掃の一環として自身の体を毛づくろい(グルーミング)をします。その際に飲み込まれる毛が胃に溜まり、毛玉となって吐き出されることがあります。これは猫にとって自然な行為で、特に健康に問題があるわけではありません。また、毛玉を全く吐かない猫もいます。元気があり食欲もある場合は便と一緒に排泄されています。
犬は毛玉を吐かないの?
犬もまた毛づくろい(グルーミング)をしますが、猫ほど頻繁ではありません。しかし不安やストレスなどを感じた際、リラックスしたい時など、気持ちを落ち着かせるために行います。
長毛種の犬やグルーミングが多い犬種は、毛を飲み込む可能性が高いと言えます。これは、自分の毛をなめることで毛が口の中に入り、結果として飲み込まれるからです。犬が毛を飲み込んだ場合の多くは、消化器系を通過し、便と一緒に排出されます。犬が毛玉を吐くことは猫ほど一般的な現象ではありませんが吐くこともあります。
毛玉対策に効果「ラキサトーン」とは
腸内の毛玉の除去及び形成防止薬「ラキサトーン(Laxatone)」
ラキサトーンは、特に猫の毛玉や便秘の問題を予防・解消するために使用される製品です。自然に毛玉を消化し排出するのを助けるための滑沢剤ですが、便秘に対しても便を柔らかくして排便を助けます。美味しいゲル状のため摂取しやすい特徴があります。猫用ですが同症状の犬にもおススメする獣医さんがいるようです。
2024年2月12日現在「ラキサトーン(Laxatone)」は、輸入が滞っているようでどの店舗でも品切れとなっています。
※念のためリンクを付けておきます。
ラキサトーンの代替品「ラクサペットジェル」の紹介
ラクサペットジェル
ラキサトーンと同じ有効成分の”流動パラフィン”を含有するジェルタイプ
食べやすいキャラメル風味で、便秘などの原因となるお腹に溜まった毛玉を、ふん便と一緒にやさしく取り除きます。
効果:軽い便秘・毛玉予防・改善
(詳細は下表)
※慢性的な便秘や、長期で使用する場合は獣医師に相談しましょう。
ラクサペットジェル(Laxapetgel)参考:購入者のレビューまとめ
高齢猫の排便改善
高齢の猫がラクサペットジェルを使用したことで、固い便の問題が解消され、毎日排便できるようになり食欲が劇的に改善し、猫の全体的な健康状態が向上したとの報告があります。
※高齢猫・犬は必ず獣医さんのアドバイスを受けて下さい。
便秘解消
便秘気味の猫が毎日快便になった事例が複数報告されています。特に硬便に苦しむ猫が、ラクサペットジェルを与えたことで便の質が改善し、排便が容易になったとの声があります。
毛玉対策
毛量の多い猫や長毛種の猫において、毛玉による嘔吐が減少したという報告があります。ラクサペットジェルが毛玉の排出を助け、猫の苦痛を軽減する効果があることが示されています。
使用方法等について
使用方法
ラクサペットジェルは、チュールに混ぜたり、猫の上顎に直接塗ったりと、様々な方法で猫に与えることができます。飼い主は自分のペットに合った最適な方法を見つけることができるようです。
味と匂い
キャラメルの良い匂いがすると評され、多くの猫が好んで食べると報告されていますが、一部の猫は匂いや味に警戒することもあるようです。その場合、かつお節をまぶすなどの工夫が有効だという意見もあります。
改善の余地
ペット等の被毛に付くとベタベタするとの指摘があり、使用時には注意が必要です。
注意点
妊娠中、授乳中、下痢をしている等は使用しないでください。
使用中、下痢、嘔吐、食欲不振、元気消失、皮膚の赤みやフケ等が見られた場合は、副作用の可能性がありますので使用をやめ動物病院で診てもらいましょう。
「ラキサトーン」と「ラクサペットジェル」比較
製品名 | ラキサトーン | ラクサペットジェル |
対象 | 猫 | 犬・猫 |
成分 | 100g中: 白色ワセリン21.4g 大豆油4.8g 流動パラフィン3.4g 麦芽エキス、糖蜜、 コーンシロップ メープルフレーバー 安息香酸ナトリウム | 麦芽エキス: 30-60% 白色ワセリン: 10-30% 流動パラフィン: 10-30% アラビアガム: 1-10% 安息香酸ナトリウム: <1% |
分量 | 1本70.9g | 1本100g |
使用方法 注意点 | 成描 1日1回、3~5gを2~3日間 その後、 1回量2~3gを1週間に2~3回 子猫(生後4カ月以上) 1日1回、1.5~2.5gを2~3日間 その後、 1回量1~1.5gを1週間に2~3回 食餌と一緒に与えると効果が 減弱する可能性があります。 また油分を多く含む製品のため、 食餌と一緒に与えると消化不良等 を引き起こす可能性があります。 | 下剤として 犬 基本、獣医師の指示に従う。 参考: 小型犬15gを週に2~3回 大型犬30gを週に2~3回 毛玉取り 成描 1日1回5gを2〜3日間 その後2日または3日ごとに2.4g 毛玉の形成の予防 成猫 1週間に1~2回、1回約1.1g 子猫 1週間に1~2回、1回約0.55g 下剤として 成猫 1週間に2~3回、1回約2.5g 長期間使用するとビタミン欠乏症を 引き起こす可能性がありますので、 短期間の使用やビタミンサプリメント を活用してください。 |
メーカー | フジタ製薬 製造国:カナダ | Troy Laboratories 製造国:オーストラリア |
参考価格 | 1,602円 | 3,063円 |
商品詳細はこちら
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予防について
ブラッシング
毛玉の問題を防ぐためには、定期的なブラッシングが有効です。これにより、猫や犬がなめて飲み込む可能性のある余分な毛を取り除くことができます。便利なワンプッシュ式ブラシの種類が沢山ありますが、ブラシ部分の背面にプッシュがあるものが多く、アウムリカのペット用ブラシは親指の力が入れやすい位置にプッシュがあるので人気です。
ストレス等の原因見つけ取り除く
また、犬が体を過度になめる行動を見せた場合は、それがストレス(水分・栄養不足、運動・スキンシップ不足、環境の変化など)や皮膚の問題など、他の健康問題の兆候である可能性があるため、獣医に相談することをお勧めします。
猫草
猫草は、自然に毛玉を消化し排出するのを助けるための自然な手段として知られています。猫草を食べることで、消化器系に繊維が供給され、これが毛玉を柔らかくし、便と一緒に排出するのを助けます。また、猫草は便秘の猫・犬に対しても有益で、便を柔らかくして排便を容易にします。
種、土、鉢がセットになったキットでは自宅で簡単に育てることができおススメです。水や日光を適切に供給するだけで、1週間以内に猫が安全に食べられるオーガニックガーデンができあがります。
好き嫌いがあり食べないこともありますのではじめは2個セット等は買わないようにしましょう。
使用上の注意
ネット上にあるブログやレビュー等で、誤った使用方法をされている方が多く見受けられます。どちらの製品も油分を多く含む(流動パラフィン)製品であるため、フードと一緒に与えると消化不良等を引き起こす可能性があります。必ず「食間(給餌と給餌の間に与える)」に与え、用法・容量を守りましょう。
また、フリマアプリなどで開封済みの商品は購入しないようにしましょう。明らかな変色や、開封後半年以上経過した製品のご使用はやめましょう。
スッキリンは、兎(ウサギ)にも使用できますが3ヵ月齢未満の兎には与えないでください。
保管は、直射日光、高温及び多湿を避け常温で保管してください。
症状の観察
元気や食欲がない、体重が減った、便秘になった。吐く動作をしたのに吐くことが出来ない。毛玉が大きくなりすぎて吐き出せない。また、頻繁に吐くようであれば病気の可能性もあります。
吐いたものや吐く色の確認
吐く姿を見ると慌ててしまいがちですが、冷静になって吐いたものをよく観察してみましょう。
- 透明または白色の泡: これは通常、胃が空であることを示します。食事の間隔が長いと、胃液や胆汁が胃に溜まり、それが嘔吐の原因となることがあります。
- 黄色または緑色: これは胆汁が含まれていることを示し、空腹であるか、胃に何か問題がある可能性があります。
- 茶色または黒色: これは消化血液を示し、胃や上部小腸の出血を示す可能性があります。これは緊急を要する症状であり、すぐに獣医に連絡する必要があります。
- 赤色: これは新鮮な血液を示し、口腔、喉、または胃からの出血を示す可能性があります。これも緊急を要する症状であり、すぐに獣医に連絡する必要があります。
- 食物の塊: 食べたものを消化せずに吐き出すことがあります。これは食物に対する反応、食べ過ぎ、または食べ物を飲み込む速度が速すぎることが原因である可能性があります。
毎日何度も吐く。吐こうとするのに吐き出せない
1日に何度も吐いたり、吐きたそうで何も吐き出せずよだれだけが出る場合は、毛玉が胃の中に詰まっている可能性や異物誤飲の可能性があります。他の要因も考えられるため動物病院へ連れて行きましょう。
同時に見られる嘔吐以外の症状
- 震えている、下痢や発熱、けいれんなどがみられる場合、中毒症状の可能性があります。原因はさまざまです。身体に薬品がついているものを舐めたり、観葉植物を食べたりした場合などに起こることが考えられます。
- 便秘が見られる場合や頻繁に吐く場合は、腸閉塞の可能性があります。ただし、腸が閉塞していなくても、便秘により吐くことがあります。
- おしっこがでない場合、激しく吐く場合は、尿道閉塞(尿道に結石などが詰まって尿が出なくなる状態)の疑いがあります。
これらのサインが見られる場合は、すぐに動物病院に連れて行くことが重要です。
まとめ
猫と犬の吐き気の違い、毛玉の問題、予防とラキサトーン、ラクサペットジェルについて詳しく解説しました。猫はグルーミング時に飲み込まれる毛が毛玉となり、吐き出されることがあります。一方、犬はグルーミングをあまり行わないため、毛玉を吐くことは少ないです。しかし、毛を飲み込むことが多い犬もいるため、定期的なブラッシングや食事の改善、ストレスなどの要因を取り除く必要があります。
また、ラキサトーンやラクサペットジェルはペットの毛玉対策や便秘解消に役立つ製品で、毛玉を柔らかくし、自然に排出するのを助けます。これらの情報をペットの健康維持の参考にしてください。
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