犬種・猫種に対応!ロイヤルカナンの評価:添加物、原材料、栄養素。総合栄養食と療法食の買い方
ロイヤルカナンは、犬や猫それぞれの特性や健康ニーズに合わせた「テイラーメイドの栄養」を提供するペットフードブランドとして、高い評価を受けています。この記事では、添加物・原材料・栄養素について。また、総合栄養食と療法食の買い方について詳しくご紹介します。
添加物についての評価
ロイヤルカナンで時折話題になるのが、酸化防止剤(BHA)の使用です。
しかし現在は、ミックストコフェロール(ビタミンE)やローズマリーエキスなどの天然由来成分に変更されています。
※ペット専門店向け製品では2020年12月下旬から、動物病院向けおよびブリーダー向け製品では2021年1月から実施されています。
主な添加物とその役割
- ソルビン酸カリウム:細菌やカビの発生を抑制する保存料。厚生労働省で指定添加物として認可されていますが、まれにアレルギー反応を引き起こす可能性があります。
- ミックストコフェロール(ビタミンE):酸化防止剤として使用され、フードの酸化を防ぎます。
- ローズマリーエキス:天然由来の酸化防止剤で、フードの鮮度を保つ役割を果たします。
- ポリリン酸ナトリウム:歯石の形成を抑える効果が期待され、口腔衛生に役立ちます。
- 増粘安定剤(増粘多糖類):ウェットフードの粘度を調整し、製品の一貫性を保ちます。
- アミノ酸類(L-リジン、L-チロシン、DL-メチオニン、L-アルギニン、タウリン、L-カルニチン):必須アミノ酸で、脂肪酸代謝やエネルギー産生に関与します。
- ビタミン類(A、D3、E、C、B群など):体内の様々な機能を調節する働きを持ちます。
無添加フードへの切り替えは、健康状態や便の状態が良好であれば無理に行う必要はないでしょう。
原材料と品質管理
オイルコーティングの役割と注意点
- 食いつき向上やカロリー補給のためにオイルを使用
- 欠点としては「早めに消費しないと酸化の原因となる」点
小分けし密閉保存(ジッパー袋・真空容器)すると風味も落ちにくなりおすすめです。
穀物使用について
一部製品では植物性たんぱく質(穀物)を主成分にしています。これは特に腎臓病の犬猫にとっては、リンの含有量が少ない点でメリットがあります。
- 健康な犬猫には動物性たんぱく質メインのフードが好ましいという獣医師の意見あり
- 穀物アレルギーは実際には非常に少ない
- アレルギーの主因はタンパク質であり、穀物に限った問題ではない
品質と安全性
- 原材料は厳選されたサプライヤーから調達
- 受入時に目視・におい・サンプル分析・近赤外線スキャンなどの検査実施
- 国際標準の製造管理とトレーサビリティ体制
栄養素(栄養バランス)の特徴
ロイヤルカナンは科学的な裏付けに基づいた精密な栄養バランスを提供しています。
- 犬猫の品種、年齢、サイズ、ライフスタイルに合わせた商品展開
- ビタミン、ミネラル、プレバイオティクスなどを正確に配合
- 栄養バランスの研究が深く、状態に応じたフードが選びやすい
- 嗜好性・咀嚼性・満腹感にそれぞれ配慮された特別設計の粒形状
- 食べて体調や便の状態が安定しているのであれば継続使用が推奨される
特に療法食として動物病院で取り扱いされ信頼性が高いです。ただし、どのフードもすべての犬猫に合うとは限りません。食べない場合や不調が出た場合は、柔軟にフード変更を検討すべきです。
ロイヤルカナン総合栄養食の買い方
ロイヤルカナンが通販で買えなくなったと勘違いされている人も多いですか、今まで通り通常購入が可能です。ただし療法食についてはWEBから「かかりつけの動物病院登録」を行えば購入できます。
ロイヤルカナンは、以下のように各犬種・猫種の特性や健康ニーズに合わせて、キブル(粒)の形状やサイズ、栄養バランスが設計されています。




沢山種類があり迷ってしまう人のために、品種、年齢、状態、悩みについて答えていくとどのフードを購入すればよいかわかる「フード診断」が準備されています。
診断後は、続けて購入手続きできるようになっています。やり直しもできますので、まずは気軽にお試しください。赤いボタンは「総合栄養食」についてのおすすめフードを診断できます。
ロイヤルカナン療法食の買い方(2024年10月以降)
療法食を購入するには認証手順が必要です。
ロイヤルカナン食事療法食の取り扱い動物病院を受診して栄養指導とフードの推奨を受けてください。
※獣医師の栄養指導・フード推奨後は、オンラインストアで継続的にご購入が可能です。
- 「認定オンラインストア」経由で購入
- かかりつけ動物病院登録サイトへの事前登録が必須
※外部サイト(かかりつけ動物病院登録サイト)の運営元である共立製薬株式会社と株式会社ビックカメラ楽天間で認証情報や購買情報などのお客さま情報を共有。
購入時は病院登録サイトを経由して認証が必要となります。
これは、療法食の適切な使用と安全確保のための新しいルールです。

認定オンラインストアから「かかりつけ動物病院登録サイト」へどうぞ。
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ロイヤルカナンはこんな方におすすめ
✅ 科学的な栄養バランスに基づいた信頼できるフードを探している
✅ 療法食が必要な犬猫に対して安心して使える製品を選びたい
✅ 健康状態が良好で、今のフードを気に入って食べている
一方で、素材にこだわりたい飼い主さんや、無添加にこだわる方には、他のプレミアム国産ブランドとの比較検討もおすすめです。
フードローテーションのすすめ
ペットの健康を守るために、1つのフードに固定せず、複数のフードをローテーションすることが推奨されるケースが増えています。ロイヤルカナンのような高品質なフードであっても、以下のような理由からフードローテーションは有効です。
なぜローテーションが必要なのか?
栄養の偏りを防ぐ
ペットフードは「総合栄養食」として販売されていても、製品ごとに微妙な栄養の偏りがあります。ローテーションすることで、それぞれのフードの長所を補い合うことができるのです。
アレルギーや不耐性の予防
特定のたんぱく源や添加物を長期間摂取することで、まれに食物アレルギーや不耐性を発症するリスクがあります。異なる主原料のフードを交互に与えることで、このリスクを軽減できます。
食の飽き防止・嗜好性の向上
毎日同じ味だと飽きてしまうペットもいます。適度な変化を与えることで食欲を維持し、楽しく食事ができる環境を作ることができます。
リコールや供給停止への備え
予期せぬ製品回収や販売停止の際に、「他のフードを食べたことがない」と対応が難しくなる場合があります。ローテーションに慣れていれば代替フードへの移行もスムーズです。
- 一つの製品に固執せず、2週間~1ヶ月ごとのローテーションが推奨
- リコールリスクや体調変化への備えにもなる